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魅惑の響き「取り放題、食べ放題」

食べ放題のバイキングなど、量を食べることが第一の若い人だけが行くところで、
いい歳をした大人は、本当においしいものを少しだけたしなみましょう。
そう言われそうですが、初期高齢者になってもバイキング好きが止められません。
今日もバイキングに行ってしまいました。

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もともと生来の貧乏性で、おいしいけれど高いという料理には縁も興味もなく、
そこそこおいしくてしかも安いものだけが、私にとってのご馳走でした。
何十年も前、一人旅をしていて泊まったホテルの朝食がバイキングの初体験でした。
「取り放題、食べ放題」、若かりし頃の私はこの魅惑の言葉に誘惑されて、
和食・洋食両方ともしっかりと頂きました。
それからバイキング形式の食事が大好きになってしまいました。

しかし、若い頃にはバイキング形式の店は少なく、あまり楽しむ機会はありませんでした。
そして運命のいたずらか、歳を取って私があまり量を食べられなくなった頃になって、
巷ではバイキング形式の食堂やレストランがにわかに増えてきました。
食欲旺盛な2・30年前にもっと増えてくれていたら、どんなにうれしかったことか。
今はもう、バイキングに行く機会はなかなか持てません。

それでも時々は、うちのカミさんをいろいろなバイキングに誘うのですが、
私の健康を第一に考えてくれているらしいカミさんは、「食べ過ぎ注意!」を頑なに守り、
なかなか「一緒に行ってあげるよ。」とは言ってくれませんでした。
しかし、今回やっと行くことができました。それも、なんとタイ料理のバイキングです。
食事に保守的で和食大好きな人間が、よく了解したものだと喜んでいます。

スイディーン ランチ

小さな店で安い料金なので、それほど多くの種類はありませんでしたが、私は大満足。
カミさんも結構満足していた様子です。
次は、3月末に塾生の卒業・入学祝いに中華料理のバイキングに行きます。
毎年恒例になっている、私達の楽しい行事です。

世界の中には、いや日本の中にも、食べることができなくて困っている人がいます。
それを考えると、食べ放題などとんでもないと考える事もないではないですが、
心の中で「ごめんね」といいながら、食欲に負けてしまっている自分がいます。
ただ、世界中の人がたまには「取り放題、食べ放題」を楽しむことができる、
そんな世の中になればいいな、そんな世の中にしたいなあ、とは思っています。

もう70前の高齢になるというのに、なによりもまず食べることが一番好きで、
いつも食べ過ぎ状態で過ごしている私は、食生活のことだけでなく人生全般において、
憧れの、穏やかで静かで足ることを知る上品な老人にはなれそうもありません。

まあ、それでもいいか。
それより、今は明日何を食べようかを考えていよう。




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谷川俊太郎さんの詩を写した映画

小さいけれどいつもいい映画をやっている、私のお気に入りの映画館、
新開地の「神戸アートビレッジセンター」で映画を見てきました。
映画のタイトルは「谷川さん、詩をひとつ作ってください。」

谷川俊太郎 2

最初に、監督が谷川俊太郎さんに「詩をひとつ作ってください。」と、お願いします。
「承知しました。」と、谷川さんが引き受けます。
そのあと、何人かの人の暮らしや想いが入れ替わりながら映し出されます。
福島県相馬市の女子高校生達、大阪釜ヶ崎の日雇労働者の男性、東京の有機農家の父子、
長崎諫早湾の漁師夫婦、青森の霊媒(イタコ)の老女など、皆さんの生き様の描写です。
登場した方々が、これまでに詠まれた谷川さんの詩をそれぞれ1つ朗読します。
まるでその詩が、新たにその方々のために詠まれたかのように重なっていきます。

そして最後に、谷川さんが登場した皆さんの生き様や思いを受け取り思索して、
一篇の詩を創作し、画面に出現します。
それだけの話です。
感動させようと、無理やりドラマが作られていることもありません。
ただ、最後に現れる谷川さんの詩をじっと見て何かを感じて、
すっきりと映画を見終えることができます。

その詩を今は書けません。
一回見ただけでは、とても私には覚えられませんでした。
この詩とはもう一度ゆっくり出会い直して、じっくり味わいたいと思っています。

私が谷川さんに持っているイメージは、何故か芸術家と言うより、
伝統技術の職人のようであり、精悍で求道的なアスリートのような存在です。
今回の詩も、谷川さんの心と頭の中にある溢れんばかりの言葉を材料にして、
見事に創り上げられた建造物のように感じました。
そして、そこからは優しい音楽が流れている、そんな想いをしました。
やはり谷川さんは、現存する最高の言葉の達人です。

パラパラとしか居ない観客席を見るにつけ、
この作品を作ってくれた製作スタッフの皆さんの、作品への思い入れと勇気と根気強さ、
それに、この題材で素晴らしい作品に仕上げた技術に、心から感謝します。

私にとって、映画は最高の娯楽であり最高の芸術です。

Appendix

プロフィール

日だまりのトラ猫      (加島 一正)

Author:日だまりのトラ猫 (加島 一正)
神戸の下町で20余年、ちっちゃな塾を営んでいます。
どんな子でも自立して社会に出れば、そこそこ幸せな生活ができる。そんな世の中にしたくて、こども達と学び会う今日この頃であります。
映画を見たり、珈琲を飲んだり、犬や猫を撫でること、それに商店街のぶらり歩きと、なにより食べることが大好きな、団塊世代のじいさんです。

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