Entries

戦争の悲しみを描く名作がまた1つ。それでも、・・・

話題作を見に映画館へ行ってきました。
「この世界の片隅で」です。

この世界の片隅で

市井にひっそりと住む人々にも襲いかかる戦争の悲惨さが、
被害者の悲しみが、しみじみと心に伝わってきます。
戦争を描く名作が、また1つ誕生しました。
「はだしのゲン」や「火垂るの墓」と同じように後世に遺されていくと思います。

小学校の教科書にも「ちいちゃんのかげおくり」という名作が載っています。
戦争と空襲で家族を亡くした小さな少女がひっそりと亡くなっていく、
とても切ないお話です。

しかし、私にはこのお話について語っていた、
故小田実さんの言葉が忘れられません。
「日本には戦争被害を描いた素晴らしい作品は多いけれど、
戦争加害者としての日本を描いた作品があまりにも少ない。」
確かこんな内容だったと思います。

日本の被害は、加害があっての被害です。
日本による被害国(中国・朝鮮・アジア)と、
日本への加害国(アメリカ)は違うけれど、
先の戦争は、加害がなければ被害はなかったはずです。
「この世界の片隅で」ささやかに暮らす人々はどこにでもいました。
日本は他の国の片隅の暮らしを破壊し、
その結果自分の国の片隅の暮らしを破壊された。
戦争の悲しみを描いた秀作を見るにつけ、
戦後70年経っても、日本の加害の実体を正面から描く、
腹を据えた骨太の作品がほとんどないのを残念に思います。

ならば、自分がそんな作品を描けばいいではないかという話ですが、
ここには才能と努力が必要です。
手も頭も届きません
ただ、いつかはそんなことに関わることができればと、
大胆な事を妄想している、今日この頃です。






スポンサーサイト

Appendix

プロフィール

日だまりのトラ猫      (加島 一正)

Author:日だまりのトラ猫 (加島 一正)
神戸の下町で20余年、ちっちゃな塾を営んでいます。
どんな子でも自立して社会に出れば、そこそこ幸せな生活ができる。そんな世の中にしたくて、こども達と学び会う今日この頃であります。
映画を見たり、珈琲を飲んだり、犬や猫を撫でること、それに商店街のぶらり歩きと、なにより食べることが大好きな、団塊世代のじいさんです。

最新記事

最新コメント

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR