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神戸の商店街を歩いてみる(1) 「 大正筋商店街 」

私は人が歩くみち(途・未知)がすきです。
人がたくさん歩いた跡にできた、道がすきです。
その道の周りに人が住み、生活の場所となった路がすきです。
特に周りが店に囲まれた商店街が、大好きです。

大自然の中の広々とした道は素晴らしい。
林や森の中の細い道も、私をわくわくさせてくれる。
それでも一番好きなのは、ごちゃごちゃと人と道が交じり合う商店街です。
今年は小さな旅として、近くの商店街をたくさん歩いてみようと思い立ちました。
あまりお金と時間のかからない、手軽で健康的な旅です。
せっかくなので、カメラを持って写真旅行にでもしてみましょう。

004.jpg

まずは足下の「大正筋商店街」、中学校に毎日通った路です。
大正時代にできたこの商店街は、南北の中心の通りと数本の東西の通りとでなっており、
少しずつ廃れたといえども、大震災までは結構大きな商店群でした。
国道2号線に面して神戸デパートがあり、ダイエーもあり、勿論市場もあってあらゆる種類の店がならんでおり、買い物も外食もほとんどこの中で済ませることができていました。
子供の頃は、松竹と大映の映画館もありました。

005.jpg

今では、懐かしい店はここだけになってしまいました。
少しずつ年を取って、人口の流出によって少しずつ廃れていく途上にあった商店街の、
息の根を止めたのは、大震災による焼失と神戸市の非情でした。
再建できなかった店、再建しても次々と閉店に追い込まれた店。
残念ながら、今のこの商店街は私の愛した商店街とは姿を変えています。

007.jpg

それでも思うのは、そこに人が住み人が通る路があるのなら、前の商店街の姿と関係なく、
商店街が人であふれていた時代の記憶は、振り払ってしまい、規模も形も違う新しい形で、
人と路がまた交わり合える商店街ができる可能性はあると思っています。


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プロフィール

日だまりのトラ猫      (加島 一正)

Author:日だまりのトラ猫 (加島 一正)
神戸の下町で20余年、ちっちゃな塾を営んでいます。
どんな子でも自立して社会に出れば、そこそこ幸せな生活ができる。そんな世の中にしたくて、こども達と学び会う今日この頃であります。
映画を見たり、珈琲を飲んだり、犬や猫を撫でること、それに商店街のぶらり歩きと、なにより食べることが大好きな、団塊世代のじいさんです。

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